本郷神社例祭
豪快な大三国が人気
豪快な大三国が人気の飯島町本郷の本郷神社例祭は29日夜、本郷第6耕地年番で壮大に繰り広げられた。昼間はしし練りを披露し、夜は打ち上げ花火と大三国の打ち上げ。境内を埋め尽くした見物客は、夜空を焦がす光と音、火の粉の舞に熱狂した。
午後9時、約60人余の厄年の男女や年番耕地の競い隊が、そろいのはっぴ姿で、玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内で、突然、百メートル余の綱火が走り、「厄払」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、境内の東西南北から吹き上げる庭花火に酔いしれる間なく、御神前(小三国)に点火した。間を置いて、再び、綱火が走り、ナイヤガラ、大三国に点火。噴き出す火の粉で「春夏秋冬」を描いた。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。