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山ぶどうワイン仕込み式

山ぶどうワイン仕込み式

 宮田村の特産・山ぶどうワインの仕込み式は6日、新田区の本坊酒造信州工場で開いた。村内農家13戸が獲れたての山ぶどうを持ち込み醸造開始。過去最高だった昨年以上の豊作を見込んでおり、上質な味が評判の新酒「紫輝」は今年も12月に発売する。
 式には栽培組合、村、農協などの関係者約20人が参加。丹精こめて育てた山ぶどうを栽培者自ら、茎を取り除くための破砕機(はさいき)に投入した。
 20日頃まで収獲は続く予定だが、この日は500キロが持ち込まれ、最終的には35トンほどの収量を見込む。
 栽培組合長の春日伊平さんは「糖度の上昇が鈍かったが、ここに来て順調に上がりひと安心。今年は凍霜害の影響も懸念されたが、各農家が努力した成果が実った」と話した。
 山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培開始から今年は10年目。ワイン醸造も8年目となるが、新酒「紫輝」9千本と、来春以降の販売となる「駒ケ原」の熟成、樽熟成、ドルチェ(甘口)あわせて1万4千本の生産を予定している。
 高品質を証明する県の原産地呼称管理制度に4年連続で認証を受けている同ワインだが、本坊酒造の藤野公宏信州工場長は「こんなに暑かった年は初めてで、どんなワインの味に仕上がるか今から楽しみ」と期待をふくらませている。

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