宮田小児童が保護したトビ、子どもたち見守るなか大空へ
宮田村宮田小学校の2、3年生4人が下校途中などに村内の路上で保護したトビが体力を回復し10日、野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さんの計らいで同小校庭で放鳥した。子どもたちのやさしい気持ちに応えるかのように、大きくはばたき元気に空へ戻った。
保護したのは9月21日。同小3年の三浦捷君が道端で傷んでいるトビを発見し、同学年の飯島依茉里さん、池上和人君、同2年の松浦菜々子さんが協力して学校へ搬送した。
その後小口さんが救護。3日間は動くこともできず衰弱が激しかったが、子どもたちが保護したおかげで命をとりとめた。
放鳥は4人を含む2年生全員と1、3年生の一部が立会い、空に放たれると歓声もあがった。
「最初に見つけた時はグッタリしていたけど、元気になって本当に良かった」と三浦君。ダンボールの箱に入れて保護した他の3人も、自分のことのように回復を喜んだ。
同小は今春「野鳥愛護校」に指定されるなど、2年生をはじめとして野鳥を通じた学習が活発。昨年の6年生も野鳥を保護するなど、親しむなかでやさしさも育んでいる。
小口さんは「このような機会を通じ、命の大切さ、尊さを感じてもらえるはず」と、子どもたちの笑顔に目を細めた。