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伊那小6年 途絶えた舞の復活へ

 伊那市荒井区内の萱にある、駒ケ岳神社里宮で20年前まで毎年踊られていた伝統の舞「子供神楽(かぐら)」が14日に復活する。取り組んでいるのは伊那小学校6年毅組(和田卓也教諭、30人)。同神社の近くで開く、地元のイベント「行者そば祭り」に合わせ、子どもたちが途絶えた舞を神社で披露する。
 活動を手助けしてきた、市文化財審議委員の久保村覚人さん(80)=荒井区=によると、明治の始めごろから子どもたちが開山の安全や五穀豊穣(ほうじょう)、繭の豊作を祈って踊られてきた「子供神楽」は、少子化により1987年を最後に途絶えていたという。
 総合活動で4年生の時、市内で獅子舞を舞った毅組は、内の萱の舞いの存在を知り、地元の思いに触れようと全戸で聞き取り調査をし、「復活させよう」と活動を始めた。舞いに詳しい地元の唐木好春さん(77)、室岡智明さん(73)らを学校に招き、踊り方や太鼓、笛の演奏方法を学んできた。
 久保村さんは「子どもたちは地元の人たちの思いに触れ、100年以上続く伝統の舞を復活させたいと思ったはず。伊那小の児童らの手で、これからも伝承していってほしい」と期待する。

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