長野県厚生農業協同組合連合会が老人保健施設「すずたけ」に併設する診療所を建設
伊那市美篶で老人保健施設「すずたけ」を運営する長野県厚生農業協同組合連合会(若林甫汎代表理事長)は08年3月を目途に、同施設に併設する診療所「富士見高原病院附属すずたけ診療所(仮称)」を建設する。老人保健施設入所者への医療提供のほか、内科、小児科、整形外科、婦人科などの外来診療を実施。また、在宅療養支援診断所、日帰り人間ドッグなどにも取り組む予定でいる。
同連合会は富士見高原病院を拠点として富士見町、原村、伊那市の3カ所で老人保健施設を運営している。うち2施設については、既に病院や診療所を併設し、地域住民への医療サービス提供にも取り組んでおり、「すずたけ」でも建設当初から診療所の併設を検討してきた。
新たな診療所にはCT、X線撮影装置、電子内視鏡、超音波診断装置などを整備。医師1人、看護師など5人を配置する。敷地面積は約2200平方メートル。建物は鉄骨造り平屋建て、延べ床面積は約560平方メートル。総事業費は約2億8300万円。開所は08年4月1日を予定している。
起工式に当たり、連合会の若林代表理事長は「近年農山村地域では高齢化、過疎化が進む一方、保健医療制度などは複雑に変化し、療養福祉環境の改善が強く求められている。開設後は優れた医療レベルの診療所として、地域のみなさま方に医療サービスを提供していきたい」と語った。