戸草ダム建設 事業促進を三峰川総合開発事業対策協議会が要望へ
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長)は近々、1988年の事業建設着手から本格着手が遅れている戸草ダム建設事業の促進を望む要望書を、事業に取り組む国土交通省三峰川総合開発工事事務所などに提出することを決めた。17日、協議会の市議会や区長会ら15人が提出する内容を確認した。
要望書によると、同ダム建設事業を含む三峰川総合開発事業の一つで、事業を先行していた美和ダム再開発事業が一通り完了したとし、「水源地域住民らの悲願であった本格的着手」を願う内容。具体的に、戸草ダム建設を国が策定する天竜川河川整備基本方針及び河川整備計画へ位置付けること、ダム周辺環境整備構想を具体化すること竏窒ネどを上げている。
また、同協議会では、01年、元県知事の「脱ダム宣言」に伴い戸草ダム建設の利水事業を撤退した県に対し、事業の復活を呼びかけていくことも決めた。
市三峰川総合開発事業対策協議会は戸草ダム建設などにかかわる問題を国と地域が協議し、事業を円滑に進める。協議会はこれまで、旧高遠町と長谷村にそれぞれあり、新市誕生を契機に本年3月、新たに構成。ダム建設事業の促進についての要望は旧長谷村時代から話し合われてきていた。