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地域に育まれた名木たちに光を、郷土研究会が本出版

地域に育まれた名木たちに光を、郷土研究会が本出版

 宮田村の宮田郷土研究会(小田切須賀雄会長、28人)は5年の歳月をかけて調査した村内の古木、名木を本にまとめ、11月初旬に「くらしの中で育つみやだの古木・名木」を発刊する。写真や絵図をふんだんに用いて、149本の木の歴史的ないわれ、由来なども掲載。長い年月による環境変化にも耐えて現存する名木を後世に伝える貴重な資料となりそうだ。
 同研究会が古木、名木の調査に着手したのは2003年。
 地区ごとに責任者を決めて全員で村内をめぐり、出会った木は200本以上にのぼる。
 その中から樹齢140年を超える古木や直径2・5メートル以上の巨木、珍しい種類や歴史的意義のある名木の149本に厳選した。
 樹齢450年の北割区のカヤの木をはじめ、姫宮神社のサワラ、上の宮のクリなど、地域や住民とともに育まれた名木たち。
 その一本一本を実地調査により培った見聞で文章にまとめ、誰にでも分かりやすい内容に仕上げた。
 同様の古木の調査書は近隣では伊那市や飯島町、辰野町で発刊済みだが、各自治体の教育委員会が中心になり刊行する例が大半。
 同研究会の本は村の補助を受けてはいるが、全て自主的な独自調査によるもの。地域や暮らしとの関係から見つめたあたたかな視点が、内容を奥深いものにしている。
 カラー刷り70ページで予定価格は2千円。村教委で販売取り扱いを予定している。

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