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諏訪圏工業メッセ2007に250社
上伊那からも20事業所が出展・技術アピールで取引拡大ねらう

 諏訪圏工業メッセ2007が18縲・0日、諏訪市の旧東洋バルブ諏訪工場跡地をメーン会場に開かれている。諏訪圏を中心に250の企業・団体が出展。上伊那からも約20社が参加し、新規受注などをねらって自慢の技術をアピールしている。諏訪圏の行政、経済団体などでつくる実行委員会が主催。上伊那からの出展は「精密・切削」「プレス」「治工具・金型・専用機械」「電気・電子」「表面処理・メッキ熱処理」「光学」「完成品」の7部門に各1社、、グループ部門に8企業・団体。出展常連もあれば、初参加もあり、それぞれ工夫を凝らしたブースで関心を集めている。
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 プレス部門出展の共和(箕輪町)は、自社開発のトランスファーロボット加工による、金属プレス製品のコスト削減を提案。三次元NCロボットの効果を訴える。
 小松浩総リーダーは「金型、プレスとロボット装置を同時に扱っている企業は国内でもまれ」として、30年以上前からロボット開発に取り組んできた実績をアピールする。
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 完成品部門には、防犯用電子機器の設計、開発製造のアジャイルシステム(南箕輪村)が出展する。今メッセでのテーマは「住宅セキュリティ」。
 建物の温熱および構造状態の監視機器・耐震機器などを展示し「耐震工法」と「制震工法」を合わせた強化システムを提案する。中島光彦社長は「地震から身を守り、住宅寿命も延ばすことができる」としている。
 同社は「園児を守る緊急救助システム」も展示。中島社長は「地域ぐるみで子どもを守る発想で、塩尻市の保育園などで取りいれられている」と自信を見せる。
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 電気・電子部門では画像処理の専業メーカー・アルゴル(南箕輪村)が各種画像検査装置を展示して「元気」を示す。
 今年6月に完成した新製品「組込型画像処理装置」は、画面が本体に組み込まれ、タッチパネル操作に。担当者は「場所をとらないので狭いところにも設置できる」と訴える。
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 グループ部門に宮田村商工会の一員として出展した宮田アルマイト工業は、RoHS(特定有害物質の使用制限についてのEU指令)に対応したノンクロム表面処理の量産システムを確立。そのためのラインを3倍に増設した。ノンクロム処理の量産対応は全国的にも注目を集めている。
 清水光吉社長は「各メーカーがそれぞれ異なったノンクロム薬品を指定してくるが、それに対応できる。薬品を増やすには相当の投資が必要だが、うちはそれを見越して先行投資してきた」と説明している。
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 諏訪工業メッセ2007は、午前9時30分縲恁゚後4時30分(最終日は午後4時まで)。問い合わせは実行委員会事務局(TEL0266・54・2588)へ。

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