伊那市子育て支援センター、出張子育て支援センターを開始
伊那市子育て支援センターはこのほど、「出張子育て支援センター」を開始する。人がたくさん集まる場が苦手な親子や、家庭に引きこもりがちな親子を対象とする取り組みで、地区の保健師から対象親子に参加を呼びかけ、各地区の公民館などで開催。伊那市子育て支援センター長、子育て支援課の保育士、保健師などが対応するほか、必要に応じて子育て教育支援相談室の職員なども参加する。子育ての不安や悩みを抱えながらも一人で悩んでいる母親などに、それを緩和する糸口を見出してもらうことを目的としている。
現在伊那市内には4カ所に子育て支援センターが設置されており、就前の幼児らに遊び場を提供するとともに母親らが交流と情報を行う場にもなっており、利用実績も上がっている。
一方、特別な事情などから多くの人が集まる場に出て行きにくい親子もおり、そうした親子は家庭に引きこもりがちになったり、育児への行き詰まり、産後うつなどに悩むケースも多い。
そこで今回、少人数対応の「出張子育て支援センター」を開設。遊びを提供しながら相談に応じ、子育ての不安や悩みの解消を図っていく。今後は対象親子の希望があり次第、随時開催していく。
伊那市子育て支援センターの伊藤ちと世センター長は「『人が大勢いるところは行きたくない』という人たちにも利用していただけるよう、なるべく敷居を低くしている。もし、保健師などから誘われたら尻込みせず、一回試しに出てみていただければ」と話していた。