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2511/(月)

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【記者室 医師を金で奪い合う時代に】

 医師不足に悩む昭和伊南総合病院が新たに医師研究資金貸与制度を創設した。県外から転入して3年以上勤務しようとする医師に500万円を貸与し、勤務期間を経過すれば返還義務を免除する竏窒ネどの内容▼これで医師が確保できるかはひとまず置くとして、懸念されるのは地方医療の行方だ。今後ほかの病院も同様の制度を相次いで導入するだろう。その結果金に飽かしての医師の奪い合いとなり、高額を提示した病院には医師が集まるが、金のない病院は結局閉鎖の憂き目を見る展開となるのは必然と思える▼これほどまでに深刻な事態を招いた国の責任は大きい。この状態が続けば地方の医療はやがて崩壊してしまう。思い切った施策を今すぐにでも打ち出すべきだ。(白鳥文男)

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