夜間一次救急センター開設は「しばらく見送る」
上伊那医療問題研究会で医師会が結果を報告
上伊那の公立3病院事務長、8市町村担当課長らでつくる上伊那医療問題研究会の第3回会議が25日、伊那市内であった。上伊那医師会に検討を依頼していた夜間の一次救急センター開設について「しばらく見送る」とする暫定的な結果が報告された。
夜間の一次救急は7月から、伊那中央病院で上伊那医師会の協力を得て対応している。
上伊那医師会は▽現時点で、数カ所に開設した場合、医師供給は困難である▽一次救急を始めて3カ月余と短期間であることから、年間を通した患者数の状況を把握したい竏窒ニ判断。
出席した上伊那医師会事務長の井上清人さんは「マンパワーが確保できるか、365日対応できるのか、継続できるかなど責任ある救急体制を取るために議論が必要」と述べ、今後も開設について検討するとした。
中病での一次救急は伊那中央行政組合と上伊那医師会との間で12月までの契約となっているが、続行する意思を示した。
北部(辰野町)、伊南(駒ケ根市・飯島町・中川村)でも各病院と連携し、院内での一次救急を模索する対応策も挙げた。
来年4月に分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止する昭和伊南総合病院の受け皿となる中病の施設整備は伊那中央行政組合の補正予算に計上。外来診療棟の増築は新年度事業とすることが報告された。