宮田村の有志が県内唯一の女性村長と懇談
宮田村公民館の共同参画推進事業による呼びかけで村民有志16人は24日、県内唯一の女性首長でひっ迫する財政立て直しと合併問題の最中にある下伊那郡清内路村の桜井久江村長を訪ね懇談した。財政難という危機的状況が、女性の力を求めたと同村長は説明。男性主導の封建的な村づくりから脱却し、性別関係なくそれぞれの立場で力を発揮し始めていることを話した。
人口700人余りの山間地にある清内路村役場を訪れた一行。
出迎えた桜井村長は、財政再建団体転落の危機にも瀕した村財政が「やらまい、かえまい」を合言葉にした住民の協力で、見通しが立つまでになった経緯を語った。
さらに「女性は本音で語ることができ、変革する力を秘めている。厳しい時代だからこそ、力が発揮される」とも。
参加者から「なぜみんなが一つになって村づくりに取り組む体制ができたのか」と質問が挙がったが、村長は「危機感以外の何ものでもない」と答えた。
その後も清内路の女性たちが手作りした郷土料理「箱寿司」に舌鼓を打ちながら、教育や社会福祉などざっくばらんに意見交換。
「厳しくとも心の豊かさがある村だ」「勇気をもらった」など、参加者は感想を話していた。