上伊那幼年教育研究会で公開保育・授業
「幼保小」の一貫した指導について考える上伊那幼年教育研究会が30日、西春近北小学校であった。上伊那の保育関係者、学校関係者、約95人が参加。子どもたち一人ひとりの成長に着目しながら取り組まれている西春近北保育園と西春近北小学校での保育、授業の取り組みなどを見学しながら、幼保小の連携のあり方を考えた。
同研究会は幼稚園、保育園の子どもたちが小学校へ行ってもスムーズに生活していけるよう、互いに連携していくことを目的して上伊那では50年ほど前から続いている。公開保育・授業は年に1度開催しており、今年は西春近北保育園、西春近北小学校が担当となった。
西春近北保育園は、この春西春近中央保育園と統合したが、それに伴ない同地区の子どもは保育園から小学6年生まで固定化した人間関係の中で生活していくことになった。そこで今回は「友だちと関わりながら意欲的に活動する子を求めて」をテーマとし、幼いころからよりよい人間関係を構築できるようになっていってほしいとの願いを込めた保育、授業を企画。西春近北保育園の年長園児らは、柳沢運動プログラムに遊びの要素を取り入れた「ちびっこ忍者参上!」を、西春近北小学校の1年生は「さくらバザーを開こう」と題して、自分が開くお店屋さんで売るものを工作する授業を展開。遊びや製作の過程の中に、子どもたち一人ひとりの成長段階に合わせた課題、学んでほしいことなどが設定してあり、参加者らは設定された課題と実際の子どもの様子などを見学していた。