かんてんぱぱホールでハナノキ里山展
里山をテーマに陶芸や絵画などの創作活動に取り組んでいる飯田市の北沢正和さん(40)、あさ子さん(55)、瑞樹さん(15)家族による「ハナノキ里山展」が7日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。世界中でも限られた地域にしか生息しないという「ハナノキ」を育む里山に住む動植物や植物をモチーフとした陶壁や絵画、焼物、写真など約150点が、訪れた人の目を楽しませている。
それぞれが創作活動に取り組む北沢さん家族による作品展で、正和さんと息子の瑞樹さんは絵と焼物を出展。また、正和さんの妻、あさ子さんは県内でも飯田市の一部などごく限られた場所にしか生息しておらず、“生きた化石”とも言われ、絶滅の危機に瀕(ひん)している「ハナノキ」の魅力にひかれ、その保護活動などに取り組んでいるが、今回はハナノキを写した写真や美しい里山を描いた作品などを出展した。
陶芸作品のうち、里山の草花や昆虫などをあしらった粉引きの皿や碗、カップなどは、里山の温かな印象をそのままに伝える。
また、今年から正和さんが取り組んでいる30センチ四方の陶版を並べ、その上に絵を施した陶壁作品も出展。42枚の陶版に里山の動物たちを描いた作品は、150号ほどの空間の中で動物たちが里山での生活を楽しんでおり、見る人の笑顔を誘う。
正和さんは「伊那谷の里山は自然が豊か。身近な動植物を見ることを通して、その豊かさを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。