「その道の達人」講演会 箕輪中学校で
箕輪町の箕輪中学校で2日、東北大学大学院理学研究科の森田康夫教授の講演があり、生徒や保護者、上伊那の数学教諭ら約800人が耳を傾けた。森田教授は、数学が世の中でどのようにして使われているのかを分かりやすく話した。
各界で活躍する著名人を学校に招き、児童、生徒たちに学ぶことの意味や楽しさを伝える文部科学省の「その道の達人派遣事業」の紹介を受け、同中学校で講演会を開催した。県内ではこのほか、上田市菅平小、中学校でもある。
「算数・数学と社会」と題して講演。エジプトで10進法と分数という考え方が生まれた竏窒ニの文明と数学についての話からはじまり、「なぜ負の数や文字式などの難しい数学を勉強する必要があるのか」などをスライドを使って解説した。
森田教授は「算数や数学の問題を解く練習は筋道を通して考える論理力、新しい考え方を生み出す発想力をつけるために役立つ」などと説明。「数学の勉強では覚えることより自分で分かる、納得することが大切。じっくりと何が大切かを考え数学の力をつけてほしい」とした。
スライドを使って説明する森田教授