11日にみはらしファームで北海道犬の展覧会
縄文犬の血を現代に引き継ぐ「北海道犬」の魅力を知ってもらおう竏窒ニ天然記念物北海道犬協会関東連合は11日、約100頭近い北海道犬が集う「第31回関東連合展覧会」を伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム羽広温泉第一駐車場で開く。長野支部の太田進支部長(73)=伊那市=は「伊那市が獣害対策として北海道犬を導入しようとしている時期でもあり、野生の姿を留めている北海道犬の良さ、素晴らしさを多くの方に見ていただければ」と語る。
同協会は過去、北海道犬が絶滅の危機にあった時、種の保存と質の向上を目的として発足。現在は全国に各支部があり、それぞれに活動をしている。
展覧会は北海道犬の真の質を知ってもらうとともに、会員同士の親ぼくを深めることを目的として毎年開催しているもので、県内で開催するのは4年ぶり。生後3カ月以上の血統書を持つ北海道犬を対象としており、稚犬、幼犬、壮犬、成犬など、それぞれの生育年数に合わせた7区分で審査を展開。耳や鼻の形、足と胴のバランス、前胸部の張り具合、北海道犬としての気迫などを評価しながら、優勝犬などを決定する。
時代に合わせて品種改良が施されてきた洋犬に対し、北海道犬は原種の野生感を保っており、その性格も忠誠心が強いという。
展覧会は午前8時から(雨天決行)。