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勝間のシダレザクラを守る

住民有志が遊歩道を整備

勝間のシダレザクラを守る

 伊那市高遠町勝間区の住民有志でつくる「桜を守る会」(小松照夫会長、約30人)はこのほど、区内の薬師堂にあるシダレザクラを守る事業として遊歩道を整備した。
 守る会は01年に発足。下草刈りや遊歩道作りのほか、周辺にコヒガンザクラやシダレザクラの苗木を植え、桜公園として整備している。
 発足当時、会員が桜の周辺に木と竹でさくを作ったが、古くなった。さらにシダレザクラが高さ20メートル以上の大木となり、上部まで手入れが行き届かない状態。そのため、市の地域づくり活動支援金を受け、遊歩道の整備や宿り木の除去などに取り組む。
 遊歩の道整備では、会員が2日間にわたり、木材の長さを切りそろえ、くいを打ち込むなどして遊歩道の階段部分60メートルと桜の囲いさく40メートルを直した。
 小松会長(81)は「年々、観光客が増えている。先祖の植えた桜を末永く守っていきたい」と話した。
 桜の葉が落ちてから、高所作業車を使って宿り木を切ったり、消毒をしたりする。
 シダレザクラは1854縲・0年ごろ、勝間の里人が植樹したといわれ、樹齢140年を超える。満開時には県内外からアマチュアカメラマンらが多く訪れる。

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