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伊那部宿を考える会 文化祭で古文書など公開

 伊那市西町の「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)は10、11日、長桂寺庫裏などで開く地元の文化祭で、旧伊那部宿問屋の根津家が所有した古文書など約40点を一般公開する。展示品は本年6月、根津家が市に寄贈し、同会が保管、管理しているもので一堂に展示するのは初めてとなる。
 根津家は1691(元禄4)年から明治初期にかけて問屋役を務めた家系。大名や旗本の宿泊所として利用のあった問屋ならではの品として、飯田藩主や伊那県初代知事らが泊まったことを示す「宿札」や、幕府に宿賃の値上げを求めた古文書などを並べる。
 田中会長は「かつて問屋が栄えた時代の品を展示して、多くの人たちに見てもらいたい。伊那街道の大事な宿場であったことを知ってもらえれば」と話している。
 10、11日は旧井沢家住宅で骨董市を開催。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。
根津家が所蔵した「問屋札」や「宿札」を展示する会員ら

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