上伊那地区教育懇談会はじまる
小中学校のPTA、保護者、教職員などによる「上伊那地区教育懇談会」が8日夜、伊那市の竜西地区を皮切りに始まった。会場の伊那中学校には約50人が集まり、子どもの食育などについて話し合った=写真。県教職員組合上伊那支部主催。
懇談会は保護者、教職員が集まり、子どもを取り巻く環境について考え、話し合うためのもので、11月28日までに上伊那各地の会場で全15回開催する。
今年は「『食』を通して親子の絆について考える」をテーマに、上伊那郡内の小中学校を対象として今年7月に実施した食に関するアンケート結果について考察。
アンケートでは「毎朝朝食を食べているか」という問いに対し、中学2年生の女子は72%しか毎日食べていないと回答しているが、親に同様の質問をしたところ、その92%が自分の子どもは毎朝食べていると回答していることから、生徒と親の間に認識差が生じていることが分かった。
また「給食が楽しい」と答えた生徒の多くは「学校生活が楽しい」と回答しているが、学校生活が楽しくないとする生徒は、給食も楽しくないと回答する傾向にあった。
塾や習い事などに通う中で就寝時間や食事の時間が不規則になっている子どもが増加していることなども分かり、規則正しい食生活を心掛ける中で「個食」「孤食」を避け、子どもと一緒に楽しみながら食事をすることが、子どものコミュニケーション能力を養っていくうえでも重要ではないかとした。
その後、テーマごとに分かれた分科会もあった。