メディカルラリー 中病で県内8チーム競う
県内の救急初療にかかわる医師や救急救命士らでつくる実行委員会は10日、伊那市の伊那中央病院などで「信州病院前救急初療競技会(メディカルラリー)」を開いた。各地域ごとの医師や看護師、救急隊でつくる8チームが、相互の連携を深めるため競技に参加した。
県内各地域における救急医療の推進を目的とした、昨年に続いて2回目となるメディカルラリー。病院職員2人、消防職員2人の計4人でチームをつくり、想定された救急シナリオに沿って活動し、医療手技や判断を採点で競った。
救急シナリオは、林間学校で訪れた学生たちが落雷で死傷した竏窒ニの設定など5種類があり、8チームがそれぞれのシナリオで活動した。そのほか関係者120人が患者、採点役といったサポートで参加し、競技を見守りながら勉強した。
実行委員会の北沢公男委員長(伊那中央病院)は「医師や救急救命士の連携を深める目的。場面設定のある訓練を通じて、反省しながら自分たちを磨いていってほしい」と期待する。
集団災害を想定したシナリオで活動する出場者