飯島町長に高坂氏再選
対抗馬現れず無投票
任期満了(29日)に伴う飯島町長選挙は13日告示され、現職の高坂宗昭氏(65)=七久保=が無投票で再選を果たした。
午後6時30分過ぎ、高坂氏が選挙結果報告会の会場に姿を見せると、集まった200人余の支持者から期せずして、大きな歓声と拍手が起きた。高坂氏は「2期目当選という栄誉をいただき、感謝感激、身も心も引き締まる思い」と心境。「自立したまちづくりに向け、いろいろな種をまいたが、まいた責任は重いぞという叱咤激励の結果では」と無投票について触れ「公約に掲げた3つの約束、持続可能なまちづくり、人口増、活力あるメリハリのある行政運営、行財政改革の推進のために、渾身の力で行政運営を進めたい」と、支持者に感謝し、2期目への決意を新たにした。
宮下衆院議員や向山県議、伊南行政組合を代表し、清水宮田村長、議会議長らがお祝の言葉を送った。
高坂氏は町議会9月定例会最終日に「まいた種を町民とともに育て、実り多き飯島の収穫を迎えることが私の責務、町民本位の明るく活力ある飯島町の建設に一層努力したい」と出馬を表明。
具体的な施策に▽伊南バイパス-堂前線アクセス間の開通▽新エネルギービジョンの策定▽地域医療の確立▽乳幼児医療無料化は中学生まで引き上げ▽各種検診の拡大▽地域の魅力を生かした産業振興竏窒ネどを掲げた。
一方、革新系住民グループは「無投票は避けるべき」と新人候補の擁立に向け、告示直前まで調整を続け、選挙戦突入か否か微妙だったが、「今回は対立軸がはっきりせず、町民を二分する争点もない」ことや、独自アンケートでの町民の意向を踏まえ、擁立を断念したという。
◆高坂宗昭氏(65)無現飯島町長1期目、町土地開発公社理事長、町振興公社理事長、伊南行政組合副組合長、上伊那農業高校卒。