「福祉避難室」考えよう
箕輪町社協が設営体験会23日
箕輪町社会福祉協議会と町ボランティアセンターは23日、災害時の避難所で障害者らが少しでも過ごしやすい環境をつくるため、障害者とボランティアが一緒に考え福祉避難室を設営する体験会を北小河内公民館で開く。
福祉避難所は、障害者や心身に衰えのある高齢者、乳幼児ら避難所での生活で特別な配慮(身体的なケアやコミュニケーション支援など)を必要とする人が避難する施設。町内には、福祉避難所の指定をした建物はない。
昨年7月の豪雨災害で町民が避難所生活をした経験から、「福祉的な配慮が必要な人がいる」と感じ、今回初めて体験会を計画した。一般の避難所は主に公民館や体育館など必ずしもバリアフリーの環境にないため、避難所内に福祉避難室を作ることで、障害者らも少しの間、一般住民と過ごせる環境を作る。県内では今年、県総合防災訓練や小諸市、松本市などで訓練をしている。
今回の体験では、車いす利用、聴覚障害、視覚障害、知的障害、精神障害の当事者と一般参加者がグループ別に公民館にある物を使って避難室を作り、必要な配慮を考える。
町社協は、「障害者が、私が避難したら迷惑がかかると遠慮してしまうことがある。体験を通して一緒に避難できることを考えるきっかけにしてほしい」と話している。体験会は午前10時から。