子どもが生きる授業を公開
形にとらわれず、子どもの個性を伸ばす教育を実践する宮田村宮田小学校。20日には県内外の教育関係者約60人が参加し、10年目を迎えた公開授業研究会が開かれた。本年度は全学級が「子どもの思いを生かす授業の創造」を基本に取り組んできたが、その普段の様子を公開した。
1年3組は夏休み明けからせっせと通った小田切川での授業。凍りそうな水の冷たさにも関わらず、ざぶざぶと川の中へ入っていく姿があった。
「あそこにクルミがあるけど、どうやって取ろう」「丸太があんな所に」「石をきれいに並べたよ」。
前回来た時とはまた違った発見に歓声をあげ、工夫も凝らす子どもたち。川は同学級にとって生きた教材として輝きを放った。
「我々教員が躊躇(ちゅうちょ)することなく、繰り返すことが大切なんだって改めて感じました」と男性参加者。
公開授業研究会を始めた10年前に宮田小の校長を務めていた中村榮三さんは「教育は誰のものでもない、子どもたちのもの。授業を公開することで、主体的に学んできた子どもたちの変化も感じられるはず」と話す。
この日は、・ス信濃教育・スの充実に尽力し、研究会にも当初から参画している元都留文科大学学長上田薫さんの講演会もあった。