手良小で人権同和教育講演会
伊那市の手良小学校(植木行雄校長・154人)で29日、人権同和教育講演会があった。同校体育館に児童や保護者ら200人以上が集まり、群馬県助産師会会長の鈴木せい子さん(60)の話を聴講した=写真。
鈴木さんは、助産歴27年。開業助産師として助産と母乳育児相談を中心に仕事し、これまでに千人以上の赤ちゃんが生まれてくるのを手助けしてきたという。講演では、これらの経験を通じて、命の大切さを語った。
妊娠後の赤ちゃんの成長課程を模型を使って説明し、「母親のお腹の中にいる子どもの心拍数はみんなの2倍以上」などと話した。鈴木さんは、約280日間で2千倍に成長する赤ん坊を「必死になって生きている」とした。
鈴木さんは「赤ちゃんが産まれてくる様子はそれぞれ違うが、みんな待ち望まれて生まれてきた一人ひとりの命。家族として迎える幸せがあるから、お母さんが産んでくれた。みんなも生きる力を持って産まれてきたんだよ」と話した。