下手良の有志 児童公園に井月の句碑建立
伊那市手良の有志でつくる「下手良井月の会」(有賀利雄会長)は30日、下手良の児童公園「鉄人遊園」内に漂泊の俳人井上井月の没年120周年を記念した句碑を建て、除幕式を開いた。関係者10人が出席し、碑の完成を祝い、同地域に足跡を残した井月をしのんだ。
句碑は、高さ1メートル20センチ、横幅1メートル。「鬼灯(ほおずき)を上手に鳴らす靨(えくぼ)かな」と井月が詠んだ句の直筆の文字を刻んだ。句は、子どもが鬼灯の笛で遊ぶ様子を詠ったもので、同児童公園に相応しいとし、会員らで選んだ。
下手良井月の会は、井月の没年120周年を記念した句碑を建てよう竏窒ニの呼びかけで集まった井月とゆかりのある人や俳句愛好者ら地元の6人。これを契機に今後は、子どもたちを対象とした交流イベントを公園で開いていきたいという。
有賀会長は「字も素晴らしく、よい句碑ができあがった。今日を機会に、若い人たちや子どもたちが集まれる場所づくりにつながっていければと思う」と地域活性を願った。
句碑の建立を喜ぶ会員ら