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ザザムシ漁解禁 数量減

河川改修工事の影響か

 伊那谷の冬の風物詩となっているザザムシ漁が1日に解禁し、天竜川水系で愛好者が今シーズンの漁を楽しんだ。関係者によると、今季は天竜川の河川改修工事の影響で虫の数量は少ない見込み。漁期は2月末まで。
 駒ヶ根市中沢の天竜川では菅沼重真さん(71)=同市中沢=が午前8時30分から、例年と同じ場所で漁。鍬(くわ)や足を使って川底の石を裏返しながら、父親から譲り受けた手製の「四つ手網」に虫を集めた。
 漁歴25年で毎年、初日を楽しむという菅沼さんは「(工事の影響で)水に透明度がなく魚や虫にとっても住み心地が悪いのでは」。例年、1時間で200グラムほど取れるザザムシはこの日、100グラム足らずだった。
 天竜川漁業協同組合によると、11月末現在の「虫踏許可証」取得の届け出は8人と少ない。愛好者は工事をしている殿島橋(伊那市)より上流での漁を避ける、もしくは今季の漁を諦めている人が多いという。
ザザ虫漁が解禁となりさっそく天竜川で漁を楽しむ(駒ヶ根市中沢)

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