宮田村の防災訓練 自主防災組織中心に展開
宮田村は防災の日の1日早朝、村内全域で東海地震を想定した防災訓練を実施。各地区は自主防災組織の見直し強化を進めており、消防団に頼らず住民が主体となって、避難、消火、救護などの訓練を展開した。
大久保区の訓練には約100人が参加。集落センターに集まり、各班長が避難人員の報告をした。
消火器を使って初期消火も。自主防災組織の消火班は消火栓の取り扱い、救護班は三角巾の使い方など、役割分担に従い訓練した。
消火栓を使った放水では、女性も体験。「毎年訓練には参加しているけど、消火栓を使うのは初めて。難しいと思っていたけど、こんなに簡単に扱えるとは」と話していた。
宮田村内では昨年あたりから、大半の区が消防団OBを指導者にすえるなど自主防災組織を強化再編。
防災訓練も現役の消防団は別会場で行い、誰かに頼るのではなく、住民が自主的に動くことに重点を置いた。
大久保区も組織を見直し、防災マニュアルを作成して訓練に臨み「日頃から準備と心構えを」と細田文徳区長は参加者に呼びかけ。
地元消防団の小松由幸部長は「自主防に訓練を任せたが、消防団OBの指導でしっかりできた。今後も続けて」と講評した。