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第60回国体ビーチバレー出場

駒ケ根市赤穂福岡
小澤光良さん(28)

第60回国体ビーチバレー出場

 県大会、北信越大会を見事に勝ち抜き、第60回国民体育大会のビーチバレー競技(9月10日窶・2日、岡山県)への出場を決めた。
 全国制覇を何度も成し遂げたことで有名な岡谷工業高校バレー部の出身。アタッカーとして活躍したが「残念ながら在籍時は全国優勝はできず、3位が最高でした」。
 大学に進んでもバレーは続けた。ビーチバレーとの出会いはバレー部の先輩に誘われたことから。だが競技として真剣に取り組んだわけではなく、あくまで練習の合間の遊びとして楽しむレベルだった。
 砂浜でのお遊びのように思われているビーチバレーだが、実は想像以上に体力と精神力が要求されるハードなスポーツだ。ルールもインドアのバレーより厳しい。特にオーバーハンドパス。未経験者のパスはすべてがダブルコンタクト(ドリブル)の反則になってしまうほどだ。
 ◇ ◇
 今年の国体には何としても出場したいと決意し、この春、知人の紹介で岡工の後輩とペアを組んだ。「周囲からも出場を期待されていたのでプレッシャーは大変でした」わずかな時間も惜しんで練習に打ち込み、合間には筋力トレーニングに取り組んだ。
 ビーチバレーのメンバーは2人だけ。普通のバレーのようにアタッカーとしてスパイクを打つだけ窶狽ニいうわけにはいかない。交代選手も認められないため、どちらかが具合が悪くなったりけがでもすればそれでおしまいだ。「レシーブは昔からあまりやる必要がなかったので、どっちかというと得意じゃなくて…。でもそんなこと言っていられない。2人のうちのどちらかが弱いと見れば、相手は徹底的に狙ってくるんです」北信越大会の最終戦では集中攻撃を浴びてギリギリまで体力を消耗し、炎天下だったせいもあって熱中症に陥ってしまう。「頭はボーッとするし、体は動かないしで本当に苦しかった」
 ◇ ◇
 ビーチバレーの一番の難しさは足場が悪いこと。開催地によってそれぞれまったく違う砂の質で疲れ方も変わってくる。さらに屋外でプレーするため風の影響も大きく、気温や天候によっても試合の流れは左右される。「とにかくインドアのバレーとはまったく勝手が違う。でも競技としての厳しさとは別に、BGMを流したり、コメンテーターが試合の実況を放送したりして雰囲気を盛り上げるから観客は楽しいでしょうね。試合やってる方はそれどころじゃないけど」
 「目標は優勝…と言いたいところだけど、国体にはプロ級の選手も出場してくるのでちょっと無理。でも精いっぱい頑張ります」
(白鳥文男)

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