トップストーンの木下君、日本サッカー協会アカデミー福島に合格、北信越から初
宮田村のサッカークラブチーム・トップストーンの12歳以下(U‐12)ジュニアでFWとして活躍する木下諒君(12)=宮田小学校6年、南割区=が、日本サッカー協会が世界に通用する選手育成にと開設したアカデミー福島(福島県Jヴィレッジ内)に北信越から初めて合格した。来春からは全国の精鋭に交じってのトレーニングが始まるが「持ち味の突破とシュート力、体力も磨きたい」と期待をふくらませている。
全国から700人を超える受験者があり、合格はわずか16人。4回に及ぶ厳しい選考だったが、木下君は持ち前のハートの強さと抜群のスピードをアピールし難関を突破した。
選考のミニゲームでも、まわりの見知らぬ選手たちの名前をいち早く覚えて引っ張り、リーダーシップとコミュニケーション能力の高さも印象付けた。
トップストーンジュニアは今年、県大会を制して伊那谷からは初めて全日本少年サッカー大会に出場。
木下君はその原動力となり活躍をみせたが、東京ヴェルディなど国内屈指の選手が集まるクラブチームには苦杯をなめた。
しかし、そこで学んだ体の使い方などはアカデミーの選考会で実践。次を目指そうと常にどん欲だ。
148センチ、40キロと小柄。「栄養をつけ体を大きくしたい」と話すが、体格で劣ってもそれに負けない技術を身に付けようと、練習も決して手を抜かない。
アカデミーは中・高一貫教育の全寮制で、来春からは福島での生活となる。親元を離れることに不安も感じるが、それ以上にサッカーが上手になりたいと、目を輝かした。