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駒ケ根市長選告示まで1カ月

 任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選の告示(1月13日)まで1カ月。これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長で市社会福祉協議会会長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=の2人。ほかに北割二区の男性が出馬する意向を示していたが、11月に断念を決めた。共産党や市民団体は引き続き候補擁立を模索しているが調整は難航しているもようで、三つ巴か、それ以上の戦いになるかどうかは微妙な情勢だ。
 北沢氏、杉本氏とも精力的にあいさつ回りやミニ集会などを行い、政策のアピールと知名度の向上を図っている。北沢氏は「中原市長が取り組んできた社会基盤整備など、良いところは継続する。財政が厳しい中、必要なものを取捨選択し、市民と相談しながら政策を実行していきたい」として、基本的に中原路線を踏襲しつつ独自色を出していきたいとする方針を示している。杉本氏は中原市政について「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た。市民がもっと市政に参加できる場をつくる必要がある」と・ス長期政権・スを批判している。
 だが掲げる政策はいずれも医療、福祉、教育、子育て支援の充実や産業振興などで、大きな違いは見られない。争点が見えにくい上、政治的な実行力もともに未知数とあって、選挙に向けての市民の関心はいまだ高まっているとはいえない。町三区の無職の男性(83)は「どちらでもいいが、高齢者が希望を持てるような市にしてほしい」と話している。
 立候補手続き説明会は12月20日、届け出書類事前審査は1月8日に行われる。投開票は同20日。

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