箕輪町行政経営講演会
箕輪町と町議会は13日夕、町文化センターホールで町行政経営講演会を開いた。集まった町職員ら約400人に対し、早稲田大学大学院教授で前三重県知事の北川正恭さん=写真=が地方分権時代の地域経営について語った。
北川さんは三重県議会議員に3期連続、衆議院議員に4期連続当選し、95年から2期連続で同県知事を務めた。講演では、県知事時代などの体験談を交えながら、「ないものねだりから、あるものさがしへ」と題して話した。
「時代は中央集権から地方分権に変わった。自分たちで決定し、それに責任を持つことが分権時代の経営。こんな町をつくりたいというビジョンが必要となる」と強調。そのためには「情報を公開することで、みんなに関与してもらう環境をつくることが大切」とした。
「蝶々が飛ぶのを見て、となりの蝶々も飛ぶと、地球の裏側にハリケーンができる」竏窒ニの理論を用いて、「最初の気づき、努力が共鳴すると大きなものをつくり出す」と説明。「箕輪町では、みんながその気になって議論し合って、町づくりを進めることを期待する」とエールを送った。