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漆戸醸造で東京農大生が酒造りの実習

 酒造りが最盛期となった伊那市西町の漆戸醸造で12月下旬まで、東京農業大学の学生2人が泊まり込みの実習をしている。日本酒ができるまでの工程を学習することが目的。学生らは杜氏(とうじ)から直接指導を受け、酒造りの苦労や喜びを肌で感じ取っている。
 同社の漆戸正彦社長(38)は東京農大の卒業生。実習生の受け入れは本年で6回目になるという。参加しているのは応用生物科学部醸造科学科の田中典子さん(21)、中島麻記さん(21)=ともに3年=の2人だ。
 この日は室温36度、湿度80パーセントに管理された「麹室」の中で、蒸米に麹菌を繁殖させる作業を体験。カビが生える適当な水分を調整するため、2人は机の上に広げた蒸米を両手でかき混ぜながら麹を造っていった=写真。
 2人は「学校で学んだことを実際の現場で確認することができ、一つひとつに感動している。造っている人たちの話も聞けるので、できるだけ多くのことを学んで持ち返りたい」と話している。

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