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バス路線再編案を了承 来年度から試行運転を開始

伊那竏猪リ曽線は1日4往復

 第7回伊那地域における新たな交通ネットワークシステム構築のための検討会が17日、伊那市役所であった。24路線から20路線に再編したバスの運行計画案を了承。路線の統合、予約制による乗合デマンドタクシー新設などで現行のサービスを維持、利便性を上げた。新設する伊那竏猪リ曽線は1日4往復運行する。
 再編の特徴は▽高遠三義線を長谷地区へ伸ばす▽若宮・美原線と手良・福島線を統合し、路線を伸ばす▽利用の多い富県・東春近方面は1便を追加する▽西箕輪方面の地区循環バス休止の代替策として地区循環タクシーを新設する竏窒ネど。小沢、平沢、横山、城南町など8地区は乗合デマンドタクシーに切り替える。運行時刻や所定ルートを定め、電話予約によって受け付ける。全居住者が対象となるが、利用登録が必要。
 市街地循環の路線バスは採算性を確保するため、運賃を現行の100円から150円に値上げする。
 伊那竏猪リ曽線は権兵衛トンネルを通り、伊那バス本社竏猪リ曽病院(運行距離43キロ)を結ぶ。伊那中央病院、みはらしファーム、権兵衛峠伊那口、木曽福島駅など12の停留所を設ける。1日(午前7時縲恁゚後8時)4往復で、観光に加え、通院、通学、高速バスや新幹線と接続できる時間帯を設定。料金は終点まで乗って千円。
 詳細は今後、煮詰めて運行計画を作成。運行の手続きなどを済ませ、08年度に試行運行を開始する。1年間の試行運転の利用状況などを検証し、見直していく。
 石沢孝座長(信州大学教育学部教授)は、利用状況によって本運行にならない場合もあるため、多くの利用を促した。
 検討会は昨年11月から▽新市発足に伴う旧市町村の生活交通のあり方▽権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワーク竏窒ネど木曽地域を含めて検討。委員は行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者ら20人が務めた。

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