社会福祉施設などにおける感染症・食中毒などの発生防止及びまん延防止にかかる研修会
高齢者介護施設などにおけるインフルエンザや食中毒の集団感染防止を目的として伊那保健所は18日、社会福祉施設介護職員などを対象とした研修会を伊那市役所で開いた。約120人が集まり、インフルエンザやノロウイルスの感染予防対策などにつき、伊那保健所の保健師から指導を受けた=写真。
研修会はインフルエンザなどが発生しやすい季節に合わせて毎年開催している。
担当保健師は、感染対策としては(1)感染源の排除(2)感染経路の遮断(3)抵抗力向上竏窒ネどを挙げ、入所者の健康状態や栄養状態、食事の摂取量などに常に気を配り、異変があった場合に対応できるようにすることなどを呼びかけた。また、万が一インフルエンザなどが施設内で発生した場合、感染拡大を防ぐために、共同浴場での入浴を一時停止するなどといった措置を講じることを勧めた。
そのほかにも、長野県は人口当たりのエイズ感染者・エイズ患者の報告数の平均(04年から06年)が全国3位と、高いことから、今年はエイズの基礎知識に関する研修も実施。エイズは発症してから見つかるケースが多いことなどに触れ、伊那保健所でもエイズ検査の結果が当日にわかる「エイズ迅速検査」を実施していることなどを説明した。
伊那保健所によると、今年は11月から急激にインフルエンザが増えているという。また、ノロウイルスは例年1、2月がピークとなることから、今後の注意を呼びかている。