日本聴導犬協会本部新施設来年8月完成へ、訓練士養成機関新たに開設し地域に根ざして
宮田村に本部がある日本聴導犬協会(有馬もと代表)は18日、同村町三区の村民会館隣接地に計画する新たな本部訓練施設(通称元気いっぱい訓練センター)の概要を発表した。日本自転車振興会の補助と一般からの寄付金で進めているもので来年3月に着工し、8月下旬に完成する。年間5頭ほどの聴導犬・介助犬(補助犬)を育成するほか、訓練士養成機関も設置。地域の人たちが犬を通じて交流するスペースも設け、補助犬の普及、啓もうに力を入れる。
新施設には本部、訓練、さらに訓練士養成の機能を持たせ、木造2階建ての建物と屋外の訓練場を併設する。
8人程度のスタッフと20頭ほどの訓練犬、補助犬を必要とするユーザー訓練者が滞在。
村土地開発公社から購入(一部賃借)した用地で、文教福祉ゾーンに立地する好環境も活用し「地域の子どもたちや高齢者の皆さんにも来てもらえる施設にしたい」と有馬代表は説明する。
補助犬訓練士の養成機関「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」は2009年2月の開校。学校法人ではないが、1年半のカリキュラムで福祉の使命感を持った人材を育成し、優秀修了者には協会スタッフの門戸も開く。
現在、国認定の聴導犬13頭のうち5頭は同協会所属。介助犬は38頭のうち3頭の実績を持つが、全国に45ケ所あるともいわれる補助犬の育成団体で、初めて本格的に犬と人双方の養成に乗り出す。
「訓練できる人数が増えれば、それだけ希望者の期待にも添えられる。補助犬を取り巻く環境改善のお手伝いができれば」と有馬代表は話した。
訓練士学校の入学受け付けは年明け1月から開始。詳しくは同協会FAX85・5088またはメールinf@hearingdog.or.jpまで。