わら細工体験会
箕輪町郷土博物館は16日、「わら細工体験会」を開いた。小学生から大人まで12人が、正月に飾る縁起物の「亀」を熱心に作った。
本年度の「町内まるごと博物館事業」の一環で、博物館を身近に感じてもらうための学習会「どきどき体験学習会」の一つ。わら細工を通じて郷土の身近な伝統技術に親しむ。
講師は南小河内の大槻博一さん(74)。「亀」は、甲羅部分がわらじ作りの応用で作ることができる。大槻さんが半分まで作って用意してあり、参加者は、わらの編み方を教わりながら残りを編んで体長約9センチの亀を作り上げた。
一つ完成すると、作り始めの部分からもう一度皆で体験。2度目になると少しずつ慣れて手つきも良くなり、「休憩も忘れてしまうね」などと話しながら夢中になって作っていた。
中曽根の女性は、「正月が来るので飾りたいと思って参加した。わら細工は初めてで難しい。形はどうであれ、出来上がってうれしい」と話していた。