宮田特産赤ワインと地元食材で新たな魅力を
宮田村で特産の山ぶどうワインを活用し、新たな食の魅力をつくりだそうと20日、地元産食材を使った料理の試食会が同村新田区の本坊酒造で開かれた。ワイン生産の関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催し、村の観光に関わる約30人が参加。山ぶどうワインにあう地元キノコを使った惣菜や、ワイン自体を調味料に用いた肉料理など独創的な8品を食べくらべた。今後はこのレシピも取り入れながら、ワインと料理の組み合わせで村への誘客につなげたい考えだ。
現在県内4市町村で地産地消の料理開発に携わる茅野市のフランス料理店エスポワールの藤木徳彦シェフ(36)が全面的に協力。村内産の食材を主に用いて調理した創作フレンチを会場で発表した。
特産ワイン「紫輝」を傾けながら、さっそく試食する参加者。
村内産のシメジ、エノキを具にしたパイや本坊酒造のウィスキーにニジマスとサラダを漬けこんだマリネなどに舌鼓を打ち「こんな食べ方もあるんだ。ワインとよくあう」と声があがった。
信州牛を「紫輝」で煮込んだ料理は「柔らかくて絶品」と好評。村内産キウイフルーツと「紫輝」をあわせたソースを信州地鶏にからめた料理もあった。
「宮田には良い食材があり、何といってもワインがある。地産地消の原点はうまい酒と料理。今ある食文化に新たなテイストを入れると、若い人など新たな客層にも受けるはず」と藤木シェフ。
参加した宮田観光ホテルの関係者は「一般の客を呼んでディナー形式でやってみたい」と意欲をみせていた。