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伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、用地の評価方法を再検討

 上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が21日、市役所であった。過去3回の中で候補地の適正を判断する評価方法について検討してきた小委員会の結論が示されたが、小委員会の結論は住宅群の定義をどう考えるかなど、具体的に踏み込んでいない部分も多かったことから、評価方法については小委員会が検討し直すこととなった。小委員会の再検討の前に、全体会を3グループに分けてグループ討論行い、今回の評価方法に関する意見を出し合う。それを小委員会に吸い上げ、再検討を進める。
 小委員会では、点数評価する25項目、点数評価はしないが何らかの形で評価に組み込む6項目を決めたほか、その他9項目については評価する内容がほかと重複しているなどしたため、「評価不要」と判断。評価項目から削除する方針を固めた。こうした各評価項目の扱い方については、全体委員会でも了承した。
 一方、その評価方法については、全委員に対して行ったアンケートを参考に、各評価項目の優先度を決定。点数評価する項目については、候補地の状況に応じて加点、減点することとした。しかし、「施設建設コスト」を評価する項目だけは例外的な扱いをしており、用地取得、造成などにかかる平均金額412万円を基準として、そこから2千万円について1点を加点、減点するようになっている。そのため、同項目だけで最大87点の差が開くようになっていた。
 こうした状況を受け、全体会では「コストだけ違うやり方にするのは公正さにかける」などといった意見が出た。また、小委員会では重要部分の判断を具体化することを避け、全体の委員会に委ねることとしてきたため、「小委員会の議論がつくされたものをここへ提出してほしい」といった意見が挙がった。
 こうした状況を受け、来年1月にグループ討論を行い、その意見を集約した上で再度小委員会が評価方法を検討することになった。

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