【記者室】「偽」漢字にご用心
年賀状をパソコンで作る竏窒ニいう人の割合はどれくらいになったのだろう。家庭にもよるが、今や受け取る賀状の半分は個人のパソコンによる手製ではないか。ほんの一昔前には考えられなかった状況だ▼まだ製作の真っ最中竏窒ニいう人もいるだろうが、急いで作って出した後に「しまった!」となるのが漢字の変換ミスだ。新聞でもこれには特に気を使う。一例を挙げれば「つとめる」。勤、努、務、勉竏窒ネどがあり、意味を十分理解していないと使い分けが難しい。どうかご注意を▼世相を表す今年の漢字は「偽」だった。相次ぐ食品の偽装表示、年金記録、防衛事務次官の接待問題など、世の中でたらめがまかり通る。来年こそは・ス間違い・スのない年になってほしい。(白鳥文男)