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森を生かす

中山もりもり(森守)元気組が竹炭のかま出し

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 伊那市長谷の里山整備で地域づくりをする「中山もりもり(森守)元気組」(中山勝司代表、25人)は24日、溝口区で竹炭のかま出し作業をした。初めてのかま出しで、会員は竹炭の出来に喜んだ。ラベルなどのデザインを検討し、販売に結びつける。
 元気組は7月下旬から月1縲・回、溝口区中山の白山公園周辺の私有林約2ヘクタールで間伐作業に取り組んでいる。
 里山整備で切った竹が多く、有効活用しようと竹炭を作ることになった。長さ90センチに切りそろえ、区内の高齢者クラブの協力を得て、竹の節を落として準備を整えた。
 溝口生産森林組合木炭部会が使うかまを借り、軽トラック1杯分の竹をびっしりと詰めた。16日に火を入れ、20日に火をとめた。
 かま出し作業には会員7人が参加。まだ暖かさの残るかまの中に1人が入り、炭になった竹を取り出し、袋へ詰めた。実験的に入れた筒状の竹も形が残ったまま出てきた。炭を焼いた際、煙を冷却して出た液体「竹酢液」も採取。
 中山晶計副代表は「炭として成果があった。会員の労力還元や店頭での販売を考えたい」と話した。
 正月明けに2度目の炭焼きをする。
 竹炭は、冷蔵庫の脱臭や押入れの湿気取りなどに効果があるという。
 元気組は有害鳥獣被害の防止や地域住民の交流などを図ることをねらいとしている。

まき割り機を使った森林整備

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 伊那市は23日、ますみケ丘平地林で森林づくり講習会「森林(もり)づくりと森林の贈り物」を開いた。市民を中心に15組、約40人が参加し、まき割り機を使った森林整備を体験した。
 間伐の時期を迎えた森林の整備が進まない状況に、市は森林環境の整備促進を図るため、まき割り機4台を購入。まきの調達と合わせて森林整備を進めていこうとイベントを企画した。まきは持ち帰りできるとあって、ストーブやふろ用にまきを確保したいという参加者が目立った。
 参加者は、事前に間伐された直径50センチの赤松、唐松などをチェーンソーで玉切りし、先端部分に刀のついたまき割り機で2つや4つに割った。太い原木でも簡単に割ることができ、おので切るより、はるかに労力も少なく、時間も短縮。1時間余で軽トラック1杯分のまきができ、荷台に積み込んだ。
 市外から参加した男性は「10月からまきストーブを取り入れた。子どものころ、ふろのまき割りをしていたので、作業は苦にならない。来年用のまきができて助かる」と話した。
 市は、まき割り機の貸し出しを検討している。

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