食改上伊那支部が在宅介護食講習会
県食生活改善推進協議会上伊那支部(会員約500人、六波羅弘美支部長)による「在宅介護食講習会」が21日、始まった。同地区で活動する会員約40人が集まり、高齢者に起こりやすい老年疾患と介護食を作る時に配慮すべきことなどを学んだ=写真。
同講習会は、高齢化社会の中、家庭で高齢者の介護を行う機会が増加していることを受けて県の協議会が9年前に開始した。全3回の講習で基本の単位全課程を修了した人に対し、「在宅介護食ボランティア認定証」とバッチを交付。講習会に参加した会員らに、講義で習得した知識を地域で普及してもらうことを目的としている。
1回目のこの日は、「家庭の食事から作る介護食」「在宅介護および高齢者の心理」などをテーマとして、福祉施設の管理栄養士や社会福祉協議会関係者などが講習を実施。
そのうち「高齢者の障害と疾病」がテーマの講習では、山崎宗広伊那保健所長が講師となり、高齢者の病気の特徴などを説明。介護を必要とする疾患が多いこと、食事の時の誤嚥が起こりやすくなることを示し「口腔内をきれいにしたり、食べやすいよう、食材を工夫することで、誤嚥を防ぐことが大切」と語った。
講習会は2月までにあと2回ある。