日発伊那工場(宮田村)に第11工場棟完成
自動車部品バネを主に生産する宮田村の日本発条伊那工場は24日、増産と生産効率を向上させる第11工場棟の竣工式を開いた。オートマトランスミッション用バネの生産ラインなど6月から既に稼動しており、関係者約50人が内覧。天木武彦社長は、世界に向けた・スマザー工場・スとしての役割を説明し、同社の中核として宮田の地から発信していくと完成を祝った。
最高レベルの生産性と品質の実現を掲げ、既存工場の従業員駐車場に昨年11月着工。
1階にオートマ・CVT、トーション、アークの各バネ生産ラインが入り、2階には半導体テスト用マイクロバネの開発部門のほか、食堂など福利厚生施設が入った。のべ床面積は8160平方メートル。
横浜市が本社の日本発条は全国10カ所に工場を展開。伊那工場は1943(昭和18)年に立地し、以後業績の拡大にあわせて拡張してきた。
11工場棟も需要が伸びているオートマミッションなどに対応するもので、設備を再配置して、新たなアイテムにも対応できるよう空間を確保した。
式典で天木社長は「伊那工場は世界に向けた日発の中核。この地で躍進していく」とあいさつ。来賓の清水靖夫宮田村長は「国際環境にあったハイテク工場。村の大きな活力になる」と祝辞した。