財政にやさしい庁内情報系セキュリティ対策を開発
村とキャリコが共同で
コンピューター保存する各種データの情報漏えいなど防ごうと、宮田村はコンピューターシステムを取り扱うキャリコ(駒ケ根市赤穂)と共同で、職員がデータを自由に外部に持ち出せないようにする「シンクライアントシステム」を開発した。従来のパソコンに変えて職員は記憶装置のない端末を使用し、データ情報はサーバーで一括管理。上伊那では箕輪町、辰野町で同システムを導入しているが、担当者によると大手メーカーに頼らない独自技術で、財政にやさしい格安なシステム構築が実現したという。
本年度開発に着手し、総務課企画情報係に端末2台を設けて試験運用。20日からはパソコンの更新時期を迎えた11台を切り替え、本運用を開始した。
本年度末までにさらに26台分、また今後3年間で学校、保育園など出先機関も含めて全86台の切り替えを完了する。
開発とサーバー設置、3年間の保守費用含めた初期投資は約200万円。
7月に本運用を開始した箕輪町では5年契約で200台分の保守、設置、リース費用込みで6670万円をかけているが、同村企画情報係は「大手の実績、安心度もあるが、小回りできる村の良さを発揮し、システムも簡素化した。共同開発した・ス宮田方式・スで財政的負担も軽減できたと思う」と説明する。