今月末で退任のプラムの里施設長・倉田勝利さんに村長感謝状
宮田村新田区の介護老人保健施設プラムの里(社会福祉法人しなのさわやか福祉会運営)の設立に尽力し、今月末で同施設長を後任に譲り退職する倉田勝利さん(70)=駒ケ根市赤穂=に25日、清水靖夫村長から感謝状が贈られた。利用者を心から思いやることに徹した施設運営を振り返り「小さな芽が立派な幹に育つよう、後輩の皆さんに期待している」と話した。
伊南行政組合に長年務め、昭和伊南病院、特別養護老人ホーム「千寿園」など福祉、医療畑も歩んだ倉田さん。退職後の1998年、プラムの里設置に当初から関わった。
当時、上伊那では宮田村と高遠町(現伊那市高遠)にだけ高齢者の入所施設がなく、矢田義太郎前村長にもかけあって実現に向けて奔走。
介護保健制度も始まる時で、その熱意は県や企業も動かし、通常3年といわれる法人認可をたった6カ月で取りつけた。
設置後は豊富な人脈も活かし、リハビリなどは総合病院にも劣らないスタッフを揃え、ショートステイ含め利用者100人のケア充実にもつなげた。
村長から感謝状を受け取り「身にあまる光栄」と笑顔を見せながら、情勢変化も激しい福祉事業の荒波を見据えて、現場で働くスタッフの就業改善が進むようにも願った。
村長表彰、感謝状は1978(昭和53)年度から数えて倉田さんで98人目。