「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクト
箕輪町に住民有志の実行委員会「チームそよかぜ」発足
箕輪町の住民を中心とした有志が、ベトナムの小学校に教科書を届けようと、実行委員会「チームそよかぜ」(戸田真理子代表)を立ち上げた。26日、町産業会館で10人が参加して初会合を開き、来年2月にベトナムを訪問して直接届けることを目標に、準備を始めた。
活動は、有志の一人が所有する新品の衣料品を何かに役立てたい-との思いから始まった。町内で雑貨店を営む戸田さんが、ホーチミン市に日本人が設立した「セント・ビンソン・チャリティ小学校」の支援に関わっていることから、ベトナムの小学生のために使おうと、賛同する仲間が集まった。
同小学校は、セント・ビンソン・チャリティクラブの会費、寄付金、児童が手作りするビーズ細工の収益金で運営。現在130人が通っている。ベトナムの学校は学費が必要だが同校は無料。支給する教科書や制服の費用捻出に苦労している。全校児童分の教科書代は日本円で8万円、制服代は6万円。寄付金は教科書購入を優先し、制服はしばらく購入していない実情がある。
実行委員会は会合で、プロジェクト第1弾「小学校に教科書を届けよう」の資金集めのため、衣料品などを販売するチャリティバザーを来年2月10日に松島の雑貨店隣り「ぷち・らぱん どぅ」で開くことを決めた。贈り物を直接児童の元に届けるため2月中旬に現地を訪れ、訪問報告も計画する。今後、詳細を協議する。
活動には町内の団体も協力参加を予定する。実行委員会では、「人のために何かしたいという思いを抱いている人はいる。一人ではできないけれど、皆となら参加したいという仲間と一緒に活動したい」と、仲間を募っている。問い合わせは広報部長で町商工会勤務の高橋さん(TEL090・5808・0444)へ。