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箕輪町
みのわバウンドテニス部

箕輪町<br>みのわバウンドテニス部

 硬式テニスに似た、だれでも気軽に楽しめる生涯スポーツ「バウンドテニス」。上伊那で唯一のクラブとして活動している。
 テニスコートの6分の1の広さで、組み立て式ネット。ラインテープをはるだけでコートが出来る。ラケット、ボールは通常より小さめ。技法やルール、打球感、打球音などが硬式テニスによく似ている。親善交流大会や競技スポーツとしてのシングルスとダブルスの選手権大会もある。
 20年前に各地区で広まり、箕輪町では公民館講座で当時の体育指導員が普及した。
 88年4月、講座受講者の有志9人で部を立ち上げた。体育指導員に教わったり、部員が指導者講習を受けて仲間同士で教え合うほか、箕輪町出身で長野市在住の公認コーチ・増田久子さんからも指導を受け、技術を高めてきた。
 しかし、部員の入れ替わりが激しく、見学に来る人はいても続けてくれる人がいない。4人だけで活動する時期が長く続いた。「だれかが休むと2、3人でやって。どうなるのかな、廃部になってしまうのかなと心配していた」が、今年2月、知人に声を掛けたことがきっかけで7人も入部。一気に活気づき、30歳代から70歳代の仲間で楽しんでいる。
 練習は町の武道館で毎週水曜日の夜7時半から9時まで。約5分間ずつ交代で打ち合いをしたあと、シングルスとダブルスでプレーする。
 「年齢や体力に応じてプレーできる。自分のペースでやればいいから楽しい」「時間が経つのはあっという間。運動量が多くていい。屋内なので年中通してできるのも魅力」という。
 発足時から続けている日野和子さんは、「珍しい競技で、参加している皆が1年生だからいいと思って始めた。友達もできるし、いい運動になる。どうして皆やらないのかなと思う」と話す。
 今年11月の長野県交流大会(下諏訪体育館)には7人が参加し、シニアのダブルスが準優勝、一般女子シングルスBクラス準優勝、同Cクラス優勝、一般ダブルス準優勝という好成績を収めた。
 県内では多くのクラブが北信にあり、近隣では下諏訪町が盛ん。「長野県は全国大会で優勝してくるほど力がある。だから自分たちの地域でも盛んになってほしい。もっともっと伊那谷に広めていきたい」。熱い思いを抱いてプレーしている。(村上裕子)

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