上伊那各地の企業でも仕事始め式
上伊那でも7日、大手企業などの仕事始めとなった。原油価格の高騰、物価の上昇など、厳しい状況の中での年明けとなったが、各社とも気を引き締めてこの状況を打開する決意を示し、志を新たにした。
そのうち、アルミ電解コンデンサーを中心とする電子部品製造のルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)本社では、約400人の社員を前に、登内英夫会長と勝山社長が年頭の言葉を述べた=写真。
登内会長は「新たな発想 飽くなき挑戦」とした今年のスローガンに触れ「伝統と真摯(しんし)という言葉があるが、伝統とはただ年を重ねたからといってついてくるものではなく、努力と研さんによって初めて築かれるもの。何としても不良をゼロにし、旧来を断ち切って、しっかり発想の転換をしていただき、新しい気持ちで仕事に取り組んでほしい」と語った。また、世界的にはセラミックコンデンサが普及してきている中、「アルミ電解コンデンサーの特色を生かした商品開発も考えていかなければならない」と指摘。「そうした商品の開発なくしては、電解コンデンサーというものの将来が大変不安になってくるのではないかと思う。技術者を中心に、連携を図りながら頑張ってほしい」とした。
また、勝山社長は価格競争や原油高など、今の厳しい状況に触れ「資源は有限で相場の上下だけに期待してはならない時代になってきている」とし、世界的な視点から新たな発想が求められていることを語った。