伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
2511/(月)

ニュース

南箕輪村
大泉桜会

好きだから…踊り続けて30年余

南箕輪村<br>大泉桜会

 「これでも人気者なのよ。踊っていると掛け声がかかるの」。民謡や演歌を仲間と楽しく踊っている。
 発足は35年近く前のこと。大泉にあったグループが2つに分かれたうちの一つで、桜の季節に誕生したことから「大泉桜会」の名を付けた。当初は17人ほどいたが、今は6人で活動を続ける。
 「気の合う仲間、いい人たちばっかりだからね」。仲間のうち4人は踊り歴30年余になる。「よく続いてきたと思うよ」。踊りが好きだから、体のために-と、それぞれの思いで重ねてきた年月。元々踊りをやっていた2人も、誘われて仲間に入り1、2年になる。
 毎月第1・第3火曜日の夜7時に大泉第2公民館に集まる。以前は先生の指導を受けていたが、今は当時収録したビデオを見ながらの練習。ビデオで習う場合は、振りが反対になっていることや、細部が映っていないなど難しさがあるが、皆の記憶をたどりながら振りを覚え、1年に2曲くらい仕上げる。
 「ボケ防止にやってるの。体を動かして楽しい。でも、たまには緊張しないといけないから舞台にも上がってね」
 地元大泉の敬老会や文化祭、営農祭のほか、村文化祭や社協まつりにも出演。「未練酒」「お座敷小唄」「二輪草」「秋田おばこ」などの踊りを披露する。
 「有名だから頼まれちゃって」。仲間の言葉に笑いが起こる。
 「敬老会では花がいっぱい飛ぶ」「競争相手がいないから、もてて、もてて」。またまた笑いが起こる。
 とにかく笑いが絶えない桜会。2カ月に1回は日帰り温泉施設の「大芝の湯」に出かけ茶話会をする。「それを楽しみにやってるの。でも舞台になると間違えない。あとはお茶飲んでてもね」
 最も緊張する舞台は村文化祭。このほかの舞台は、客席にだれが来ているか見たり、楽しむ余裕があるという。
 「舞台は着物を着てごまかして、横目で前の人や横の人の踊りを見て合わせる」「下手だけど、下手だから見てもらえるの」。そう言ってまた皆で笑う。
 お楽しみの茶話会は例外として、寒い1、2月は活動休止。春めいてくる3月から活動を再開する。(村上裕子)

前のページに戻る 一覧に戻る