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仲仙寺「仁王門」本体完成 春にはしゅん工

仲仙寺「仁王門」本体完成 春にはしゅん工

 老朽化に伴う1世紀ぶりの建て替え工事を進めている、伊那市西箕輪羽広の天台宗「仲仙寺」の仁王門の本体がこのほど、完成した。門は県宝である木造金剛力士像を安置するもので、07年8月から改築工事を進めてきた。あとは門に彫刻を取り付け、道路整備を終わらせ、4月までにしゅん工させる予定だ。
 05年に県宝の指定を受けた金剛力士像は、室町時代の主流仏師の作。明治中期の建立と推定される仁王門は、これまでに改修を繰り返したが、雨漏りなどによる像への影響を心配し、06年春に総代会で新築にすることを決めた。事業費は檀家450戸を中心とした寄付で約4千万円。
 新しい門は木造の本格的な一層式楼(ろう)門。かわらぶきだった屋根は、銅板ぶき屋根の入母屋作りとなり、規模はこれまでとほぼ同じの幅7メートル、奥行3・6メートル、高さ7・3メートル。また、門と参道の石段などを元の場所から南側へ2・4メートル移動した。
 師田香雪住職は「県宝の仁王さまにふさわしい立派な建物ができた。先輩方が約500年間守ってきた仁王さまをこれからは新しい門で守り、後世につなげていきたい」と話している。
 今後は総代会を中心に組織する建設委員会が門の完成を祝い、春から秋の間に「落慶法要」を開く予定だ。

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