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しし追いで地域の平穏迎え入れ、町一区で小正月行事

しし追いで地域の平穏迎え入れ、町一区で小正月行事

 宮田村町一区で13日夕、小正月の伝統行事「しし追い」が行われた。子どもたちが棒で羽子板を打ち鳴らしながら、区内の各戸を訪問。玄関先で「しし追いの歌」を元気に歌い、地域の安全、無病息災などを願った。
 午後5時前に約50人の小学生が集まり、数人づつの班に分かれて巡回。ヤナギやネムの木でつくった鵬遣棒(ほうやりぼう)をたたいてリズムを取り「ししやい、とりやい:」と独特の調子で歌を響かせた。
 害を及ぼす動物を追い払い、豊作を祈願するのが由来。「鳥追い」とも呼ばれ、歌などが微妙に違いながらもかつては村内のかなりの地区で行われたが、途絶えた所も多い。
 町一区では20年ほどの中断期間を経て、1995年に復活。育成会やPTAの協力で、子どもたちが主役の昔ながらの行事を今に伝えている。
 ししを追ってもらった家庭は、子どもたちに菓子を渡すのが恒例となっており、その光景も各所でみられた。
 14日は町二区で「しし追い」、町三区の河原町、駒ケ原では「鳥追い」の呼び名で同様に行う。

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